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成人式 振袖

顔に自信の無い私が、成人式に行く気になった理由|徒然花

駿河 慧

コラム・徒然花、今回のテーマは「成人式」です。女性の気合が入るこの日は、私にとっても特別な日でした。

成人式に出るつもりはなかったけれど……

成人式 振袖
2017年は、1月9日が成人の日です。
成人式といえば、私にとっては人生で一番着飾った日です。

当初、私は成人式には出るつもりはありませんでした。顔に自信の無い自分には、振り袖なんて綺麗な衣装は似合わないと思い込み、不恰好な姿を世間にさらすくらいなら出ないほうがマシだと考えていたからです。

それに、もし振り袖を着れば、母は写真を撮ろうと言い出すでしょう。私からしてみれば、それほど恐ろしい提案はありません。自分の顔が写真に残されるなんてことは絶対にあってほしくないことでした。そのため、本来なら予約をしておくべき11月を過ぎても、美容院の予約はしていませんでした。

そんな私が心変わりをしたのは、母がかつて成人式に着た青色の振り袖を見せてくれた時です。

一生に一度だからと、お金を貯めて購入したという振り袖。素人の私が見ても立派なもので、そして美しかったのです。色鮮やかな青色の振り袖は、私に「着てみたい」という欲求を抱かせました。母が私に成人式に出てほしくて振り袖を見せたのは分かっていました。その甲斐あって、まんまと私は、成人式に出ることを決めたのです。

魔法にかけられて

成人式 メイク 髪型
不安要素のひとつだった“顔”は、美容院で髪形の打ち合わせをした時に解消されます。美容師さんは、せっかくだからとその場で軽くリクエストした髪形を作ってくれ、そこから更にメイクまでしてくれたのです。

全て整うと、鏡の前には華やかな姿の私がいました。

「自分じゃないみたい……」

思わず口からこぼれ出ます。

美容師さんは「綺麗ですよ」と褒めてくれ、傍にいた母も大きく喜びます。見違えった自分の顔は、鏡を直視できるくらい整っていました。

“化粧は魔法”という言葉を聞いたことがありましたが、まさにその時の自分は魔法にかけられたかのように別人でした。「これで母の振袖を着れば、成人式に出られる…」そんな自信が湧いてきたのです。

背中を押された私は、別人の私として成人式に出ます。

あれほど怖かった人の目は、着飾ったことで緩和されて、驚くほど普通に会場内を歩くことができたのです。式に出ただけでなく、写真も撮って記念を形に残したため、自分でも驚きを隠せません。

きれいな衣装とプロのメイク。この2つのお陰で、今までなかった“自信”が少しつくことになります。嫌な思い出になるどころか、とても良い記念となり、後悔は全くありません。もし、成人式に出ようか迷っている女性がいたら、勇気を出して振袖に手を通してみてほしいです。もしかしたら、私のように今までとは違う自分が見られるかもしれませんよ。

(文・駿河 慧)

ライタープロフィール

水族館は好きだが、生臭いのだけは耐えられない。