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おおしまりえ ピース

神様に祈るなんて邪道である!夜パチンコで出会ったクリスチャン

おおしまりえ

おおしまりえ

最近私、なんだかおバカになりつつあるみたい。

結構切実な悩みなんです。聞いてくれますかみなさん?
たとえばこの前は「揶揄」という、よく見かける単語が10秒くらいよめなくて、「えっとー、んっhaゆ?」と適当にごまかしてその場を切り抜けましたからね。

あと最近「right」って聞いてすぐに右か左かわらかない自分もいたりして、これイヤホンを耳にさすとき、凄く困るんですよ!だいたいイヤホンには「R」と「L」しか書かれていないから、もはやどっちがどっちだかわからない。「音が両耳から聞けるんだからそれでいいっしょ!」と適当にすませる自分がいます。

そんなとき心の中でつぶやく言葉は「don’t think FEEL」。もう考える前にイヤホンの刺し心地で判断しろってね。え?そういう意味じゃないですか?まあ、今のところ、生活に支障は出ていないので良しとしましょう。

30代にしておバカさに磨きをかける私ですが、そんな私からみても、パチンコ屋というギャンブラーの職場には“おバカさん”がたくさんいます。もちろんギャンブルをバカにしているのではなく、無邪気すぎる楽しみ方をしている大人方が多いという意味ですよ。あしからず。

夕方スロッターは気軽な人間観察スポット

おおしまりえ コラム

先日も、仕事終わりの夕方から某スロット屋に友人と2人で足を踏み入れました。

ちなみにギャンブルをしない人に一応説明しておきますが、パチンコやスロットは悪しきものとして一緒くたにされがちですが、最近は使用金額がかさみがちなギャンブル性の高い台以外にも、3000円くらいで気軽に楽しめる台、玉のレートが低く設定してある台など、娯楽要素が年々強くなっています。

一概に「パチンコ=どんどんお金がなくなる危険な遊び」ともいえないし、夕方からのちょい遊びには最適なので、その点はぜひ覚えておいてくださいね。

私のような夕方や夜から楽しむにわかギャンブラーは、1回数千円くらい使ってダラダラ楽しむことが多いのですが、先日はとんでもない男性に遭遇しました。

ロン毛で無精髭が生えたいでたちは、少しだけジョニー・デップを思わせるイケメン風です。名前を仮に“デップ”といたしましょう。

彼は私がたまたま座った台の隣でゲームに興じておりました。
最近はこんなところにもグローバル化の波が来ているらしく、外国人の方を見かける機会も多くなりました。楽しそうにスロットを打っているデップですが、時々なんだか動きが挙動不審ではないですか

1ゲームごとにゴッドに祈りを捧げる男

スロットを動かすレバーを叩きながら、手を擦り合わせて前かがみになるデップ。もそもそもそ……。

「こいつ、何やってるんだ?」

チラ見するとなんと彼は、レバーに木彫りのロザリオを巻きつけているではありませんか!

「ま、まさか、お祈り!!!」

デップはまさかのまさか。毎回レバーを叩くごとに「ジーザス!!!」とばかりロザリオに両手を擦り合わせて前傾姿勢になり、お祈りをしているのです。

「まてまてまて!神様はこんな欲の塊に、ほどこしを与えてくれるのかい?」

突っ込まずにはいられません。
でももしかしたら、デップの使っているお金はなけなしの数千円なのかもしれません。それくらいの気迫です。

いやいや、それでもダメでしょその使い方!

デップの祈りが最高潮に……

レバーを叩く勢いは、だんだんとオーラを増していき、じゃらじゃらロザリオをつかみ、祈り、つかみ、祈り、途中当たりを引くと「ンッツんっハーイっ!」とガッツポーズの後、こちらにドヤ顔のサービス付き。うざい!

しかも目があったら、聞き取れない英語で、私に話しかけてくるではありませんか。本当にうざい!

なんだか数字の1をしきりに手でジェスチャーし、必死に訴えかけるデップ。「right」の意味もわからない女に声をかけたのが間違いであるが、英語で宗教勧誘されているのかと、とりあえず聞いていると「ヒトリ?ヒトリ?」と仕切りに話しているではないですか。

「な、ナンパ!?」

神に祈りを捧げてギャンブルに打ち込み、隣に座った女をナンパする。クリスチャンの概念を覆す(?)、なんて愛すべきおバカなのでしょう。「ノー!」と一応返答すると、こんどは私の打っている台をしきりに指さし、「その台ヨクナカッタ」的なことを言っているではないですか。

「だったらあなたの台と取り替えてくれるんですか?」とツッコミながら絶句していると、彼の台がまたしても当たりを引きます!

「ンッツんっハーイっ!」

ロザリオを握りしめ、ガッツポーズをしながらナンパはほどなくして終了したのでした。自由すぎるぞデップ!

私は元来無宗教の人間ですが、今度スロットを打つときは、何かお守りでもレバーにひっかけて打とうかな。真剣にそう思った夜なのでした。

おおしまりえ スロット

(文・おおしまりえ)

ライタープロフィール

雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。日本大学芸術学部卒業。10代から水商売やプロ雀士、素人モデルなど人気商売に身を投じる。のべ1万人の男性を接客し、相手も気づいていない本当の気持ちを瞬時に見抜く観察眼を獲得する。20代で結婚と離婚を経験後、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。現在「女性自身」「@DIME」「週刊SPA!」「スポニチ」「週刊プレイボーイ」などで恋愛コラムやコメンテーターとして活動中。