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高橋留美子 漫画

死神…だけどサラリーマン?!高橋留美子「境界のRINNE」を語る・前篇

ブルネイ

ブルネイ

アフターファイブに読んで欲しい漫画たち。今回紹介するのは、「らんま1/2」「めぞん一刻」の原作者・高橋留美子が描く浄霊漫画「境界のRINNE」です。

2017年4月よりアニメ第3シリーズがスタートする本作は、今までの高橋留美子作品の特徴を踏まえている一方で、一味違う面も併せ持っています。そこで今回から、計2回にわけて、本作の魅力を紹介したいと思います

幽霊が見える少女と死神の少年

ヒロイン・真宮桜は幼い頃、あの世に連れて行かれていきそうになりながらも、運よく助けられた経験を持つ人物です。しかしその際に、あの世とは別の死後の世界、“輪廻の輪が存在する世界”の食べ物を口にしてしまったことから、霊の存在が見えるようになってしまうのです。
境界のRINNE ヒロイン

月日は流れ、高校生になった桜は、相変わらず霊が見える状態のまま生活を送りますが、彼女の前に、本作の主人公である六道りんねが現れます。ジャージに羽織という奇妙ないでたちで教室に現れたにも関わらず、クラスメイトは全員無反応。そこで桜は、りんねが霊なのだと察知します。しかし、それはちょっと違っていました。

幽霊であれば体に触れることが出来ずないはずですが、桜はりんねの身体をすり抜けずにぶつかってしまうのです。疑問に思った桜は、りんねに理由を尋ねると、彼は自分が「死神」だと答えるのです。

霊が見える特異体質であることから、何かと霊関連の事件に巻き込まれることが多かった桜。りんねなら、その問題を解決できると考えた彼女は、自身や周りの人間の身に起きた事件を彼に相談するようになり、いつの間にかりんねのサポート役として霊事件に関わるようになります。

その姿はコミカルそのもの。サラリーマンのような死神

境界のRINNE 死神
本作における「死神」は、死んだ生き物の霊を“輪廻の輪”へ導く仕事をするものです。“輪廻の輪”には霊を転生させる力があり、浄霊した数が多ければ多いほど死神としての評価が高くなります。りんねたち死神は、悪霊を浄化する「死神のカマ」の他に「九十九神シール」や「霊体用カラーボール」など、さまざまなアイテムを使って霊を浄化したり、悪霊を祓ったりします。アイテムにはそれぞれ値段が付けられていて、高額な物ほど高性能。そのため本作では、死神たちは必死にノルマをこなしてランクの高いアイテムを手に入れようする様が描かれます。

ノルマを達成すると報酬だけでなく、死神としてのライセンスのランクも上がるため、中にはまだ生きている生き物の霊を“輪廻の輪”に導く「堕魔死神」も存在します。堕魔死神は、死神の宿敵です。幼い桜を“輪廻の輪”に連れて行こうとしたのも堕魔死神でした。彼らは作中で、トラブルメーカーとしてあらゆる事件を巻き起こします。

死をテーマにしていながら、死神がまるでサラリーマンのようにノルマをこなし、浄化の報酬を受け取る姿はコミカルそのもの。「らんま1/2」では“水を被ると変身し、お湯を被ると元に戻る”、「うる星やつら」では“鬼の宇宙人”といったように、高橋留美子作品に共通するコミカルな設定が本作でも目立ちます。

次回は、りんねと桜の人物像を中心に、高橋留美子の過去作品との”違う部分”といった、深掘りをしたいと思います。

高橋留美子 漫画
「境界のRINNE」

(文・ブルネイ)

ライタープロフィール

AFTR5編集部
女の子座りができないブルネイです。
地べたに座るのが苦手、掘りごたつ派。