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恋愛漫画 三角関係

肉体関係、そして見守る和服美女「夏の前日」第1回〜晶編〜

ブルネイ

アフターファイブに読みたい漫画たち。今回紹介するのは、「恋風」の原作者・吉田基已による恋愛漫画「夏の前日」です。

美大生の主人公・青木哲生と、傍にいて見守るヒロイン・藍沢晶の恋愛を描いた本作を『晶編』『はなみ編』と計2回にわけて、紹介したいと思います。今回は『晶編』です。

女を知り、人の温かさを知った主人公

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芸術大学に通う主人公・青木哲生。夏の暑い日、外で河原の写生をする彼の前に、1人の和装の美女が現れます。彼女の名は藍沢晶。哲生のバイト先の画材店と縁がある画廊店の店長です。

晶は静かに写生をする哲生を時に見守り、時に話しかけます。捉えどころのない彼女の言動は、哲生を翻弄します。年上の余裕を見せる彼女にからかわれ不愉快な気持ちを抱く哲生でしたが、なぜか気になってしまうのです。

そして何かと哲生にちょっかいをかける晶は、ある日、雨に濡れたのを理由に、自身の家に哲生を招き入れます。彼女はからかいながらも哲生を口説き、そして2人は肉体関係を持つことに…。

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学生の哲生に対し、晶は社会人。年齢差もあることから完全に遊ばれたと思う哲生でしたが、晶はその後も再び自宅に哲夫を招き入れます。お互い告白らしい告白はしませんでしたが、そこには好意があり、付き合っていると呼ぶにはあまりに脆い関係でしたが、確かに好き合った状態で一緒にいるのです。

哲生にとって晶は初めての相手。1人が楽と思っていた哲生にとって、晶の存在は新鮮そのものです。彼は女を知ったのと同時に人の温かさも知ったのでした。

芸術家に惚れた女

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年上の美女、しかもなぜかいつも着物姿で日傘を差している女性に言い寄られる。ひとつのロマンといえるシチュエーションで始まる本作ですが、哲生と晶の関係は一方通行といえます。

芸術家の哲生にとって絵は呼吸のように当たり前の存在。そんな彼にとって晶はどうしても二の次となってしまいます。しかし、晶はそれでも良かったのです。一心不乱に絵に打ち込む哲生こそ晶が見たい姿なのです。

晶にできることは、哲生を見守り、彼の視線がキャンパスから自分に移った時に一緒にいることだけです。

晶が傍にいることで哲生の表情は生き生きしたものとなります。しかし、芸術家の哲生の“ある欠点”だけは依然として残されたままでした。その欠点とは、人の顔が描けないというもの。好きな晶の絵を描こうとしてもそれは同じで、体や着物の柄は細かく描かれているのに、彼女の顔だけが“のっぺらぼう”でした。

哲生の闇に気付いた晶でしたが、それを知ったからといって何をするのではなく、河原で写生する彼を静かに見るのと同じように、ただ見守るのです。同じ目線では歩かない哲生の後ろを3歩下がり、背中を追う晶はかつての日本人女性のよう。ひたすら男の姿を見守る姿はいじらしく、切なさが詰まっています。

そんな晶を想う一方で、哲生は別の女性にも惹かれていました。名前も知らないのに、一目見た時から彼女の存在は哲生の心の中に住み続けます。次回はその女性にスポットをあてた『はなみ編』です。

(文・ブルネイ)

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「夏の前日」

ライタープロフィール

AFTR5編集部
女の子座りができないブルネイです。
地べたに座るのが苦手、掘りごたつ派。