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友情を超える絆で結びつくW主人公「NANA」第1回〜主人公編〜

ブルネイ

ブルネイ

アフターファイブに読んで欲しい漫画たち。今回紹介するのは、矢沢あい原作の恋愛漫画「NANA」です。中島美嘉と宮崎あおいで実写映画化もされたので、存在自体を知っている人も少なくないでしょう。

同じ名前をもつ少女2人が、恋に夢と互いの人生に深く関わっていく本作。『主人公編』『ブラスト・トラネス編』『成長編』と計3回にわけて、本作の魅力を紹介したいと思います。今回は『主人公編』です。

※ネタバレを含みます。ご注意ください

プロを目指す少女、大崎ナナ

主人公・大崎ナナは、プロミュージシャンになることを目標に上京してきた1人の女の子です。地元で「BLACK STONES」(以下、ブラスト)のボーカルで活動していたものの、そのバンドは解散。それでも歌いたかったナナはプロになることを決意し、地元を離れ東京へやってきます。

ナナが東京へ向かう新幹線の乗っていた時に、偶然隣に座っていたのが、もうひとりの主人公・小松奈々です。

ナナと奈々は同い年でしかも同じ上京組であったことから意気投合。しかし、あくまでも新幹線の中での話で、2人は新幹線を降りて一度バラバラになります。

ところが、2人はひょんなことから再会します。それは、ナナが引っ越し予定のマンションの内見をしたときのこと。奈々も、同じ部屋の内見へやってくるのです。そして、お互いが同じ部屋を気に入ってしまったことから、2人はルームシェアをすることに。

偶然が重なり、一緒に住むことになった2人。人懐っこい奈々はナナに懐き、ナナも徐々に心を開き、2人はすぐに友達となります。

ナナは、その後かつてのバンドメンバーだったギターの寺島伸夫とドラムの高木泰士が上京し、ベースの岡崎真一が加わったことにより、東京で再びブラストを再結成、バンド活動を始動します。

恋が原動力の少女、小松奈々

もう1人の主人公・小松奈々は、彼氏が東京の大学に進学するのを機に上京。ナナのような夢はなく、上京した後は職を転々し、フリーターとして働き続ける人物です。彼氏を追ってきた奈々ですが、その彼氏が浮気。傷心するもまた新たな好きな人を見つけるという根っからの恋愛気質。

性格は明るくて優しく、ナナとは出会ってすぐに仲良くなってみせるほどコミュニケーション能力が高いのが彼女の特徴です。

ナナの歌に感動した奈々は、ナナのプロデビューの夢を誰よりも応援し、ブラストのメンバーのメンバーにとっても大事な存在となります。恋の暴走で周囲に迷惑をかけることはありますが、持ち前の明るさで幾度もナナを助けるのです。

対照的な主人公

ナナは男勝りで、自分の考えを持ち、一人でも生きられる自立したタイプ。対照的に奈々は一人では行きられない、孤独を苦手とするタイプで、さらに惚れっぽい正確です。そのため作中で、奈々は常に誰かしらにときめき、恋をします。

同じ名前をもっていても、2人は全く違うタイプ。それでも不思議と気が合い、まるで子供の頃からの友達かのような仲の良さを見せます。

NANA ナナ 奈々

実はナナには父親がおらず、さらに母親に捨てられた過去から、人への依存度が高い人物なのです。普段は自立した面を見せるものの、根底には人一倍の寂しさを秘めています。そんな寂しさを埋めたのが奈々なのです。一般家庭に生まれ、友達に囲まれながら普通に学生生活を送ってきた奈々は平凡ですが、“幸福”というものを知る人物です。見返りなく人に親切にできる奈々によって、ナナの心は満たされていきます。

そしてナナの中で、奈々の存在がどんどん大きくなることにより、最終的にはそれを失うのが怖くなるほどの愛情を傾けるようになります。全く違うタイプですが、ナナにとって自分に足りないものを埋めてくれる大事な存在となるのです。

そして、奈々にとってもやはりナナは特別な存在です。ナナが別の女の子を可愛がると嫉妬をし、それをナナに向かってぶつけてしまうほどの独占欲を見せます。

主人公2人がまるで恋人同士のように深く結びつく本作。恋のライバルという形でなく、友情で繋がっている点が特徴です。

ブラストでプロを目指すナナとそれを応援する奈々。そんな2人の前に立ちふさがるのがバンド「トラネス」です。次回は『ブラスト・トラネス編』と題して、2つのバンドについて紹介します。

【関連】絡みつく人間関係、恋がしがらみを生む「NANA」第2回〜ブラスト・トラネス編〜
【関連】傷つくことが成長への第一歩。少女が1人で歩いていくまでの道「NANA」第3回〜成長編〜

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(文・ブルネイ)

ライタープロフィール

AFTR5編集部
女の子座りができないブルネイです。
地べたに座るのが苦手、掘りごたつ派。