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アイシールド21 週刊少年ジャンプ

天才の脅威、凡才の前に立ちふさがる壁「アイシールド21」第3回〜ライバル校編〜

ブルネイ

アフターファイブに読みたい漫画たち。前回に引き続き、アメフト部で活躍する高校生たちを描いた「アイシールド21」を紹介します。今回は、主人公がいるチーム“泥門(でいもん)デビルバッツ”とライバル関係にある『ライバル校編』です。

ライバルチームに共通するもの。そこには本作の根幹にあるテーマがあります。

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真のエースと虚構のエースがいる“王城ホワイトナイツ”

スポーツ漫画 天才

主人公・セナのライバル・進清十郎の所属するのが“王城ホワイトナイツ”です。

進は高校アメフト史上最強最速のランニングバックといわれ、セナが初めて勝ちたいと思った相手です。セナに劣らないスピードをもちながら、ストイックに練習に励んで技を磨いていくことから“自身の才に溺れない男”として描かれます。

しかし、作中でエースとしてもてはやされているのが、進と同い年の桜庭春人です。アイドル事務所に所属する桜庭は、背が高くて顔もイケメン。毎試合大勢の女性ファンが集まります。テレビ局もアイドルを兼ねているアメフト選手ということで注目し、王城のエースはいつの間にか桜庭となっていたのです。

アメフト選手としては桜庭の実力は進と比べると雲泥の差。身長はありますが、それ以外の長所がないに等しく、試合中での活躍は皆無でした。それにもかかわらずファンは「自分の中の桜庭像」を通して彼を見るため、会場には黄色い歓声が絶えないのです。

桜庭がエースとしてもてはやされている中、進は黙々と練習をこなし、力をつけていきます。他人の評価に関心がない彼は、桜庭に対して怒りも励ましもしません。

桜庭は進が本当のエースだと気づいています。そして「練習をしても試合に結びつかないこと」「力のない自分がエースといわれること」が、桜庭に自分が凡才である現実をつきつけます。天賦の才をもつ努力の天才の進が桜庭の前に立ちふさがります。

また、彼のように才能に苦しめられるキャラクターがいる一方で、それを受け入れるキャラクターもいます。

関東最強、“神龍寺ナーガ”の金剛兄妹

関東大会で無敗を誇るチームが“神龍寺ナーガ”です。ここには凡才の努力を潰してしまう真の天才・金剛阿含(こんごうあごん)がいます。

作中では「100年に一人の天才」と称される彼。本作屈指の実力をもち、練習をせずとも、チームを勝利へと導くことから“自身の才に絶対の自信をもつ男”として描かれます。

そんな阿含の傍にいるのが、彼の双子の兄・金剛雲水です。

鋭い洞察力と巧みなテクニックをもつ彼は選手として一流のレベル。しかし、悲運だったのはすぐ傍に天才・阿含がいたことです。子供の頃から常に比べられて、何をしても阿含の二番手。彼自身の努力は阿含の才能の前では霞んでしまいました。

ですが、そんな腐ってしまいそうな環境でも雲水は自分を持ち続けます。

早くから現実を受け入れた雲水は自身を磨きつつも、阿含を最強の選手にするべく力をそそぎます。1番は阿含、自分は2番目の人間として人生を歩むのです。

凡人の努力

アイシールド21 努力

凡人という檻の中で必死にもがく桜庭、そして自分の力量受け入れる雲水。天才を前に、2人は正反対の姿を見せます。

本作には他にも多くの天才が登場します。圧倒的な力を見せつける天才たちを前に、凡人たちは格の違いを嫌でも感じます。それでもその背中に追いつこうと、血のにじむような努力をするのです。

才能には叶わない。そう思いながらも、努力をやめない凡人たち。彼らが向かうのは、天才の先にある「勝利」なのです。

生まれ持った才能に努力が勝つ。そんな熱い展開が待ち受けているのが本作の魅力であり、作品のテーマといっていいでしょう。

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アイシールド21 週刊少年ジャンプ
「アイシールド21」

(文・ブルネイ)

ライタープロフィール

AFTR5編集部
女の子座りができないブルネイです。
地べたに座るのが苦手、掘りごたつ派。